井上ゼミ - 東洋大学経営学部 本文へジャンプ
ゼミについて
ゼミの目的・内容
 当ゼミは企業のさまざまなコミュニケーション活動を研究し、経営における戦略的な広報・コミュニケーションのあり方を探究することを目的とする。
 コミュニケーションとは互いに意思・感情・思考を伝達し合うことである。われわれは、これを言語および非言語によるメッセージのやりとりによって行い、そこに共通の意味を見出そうとする。
 企業が行う広報・コミュニケーション活動も同様である。企業が発信するメッセージは、受け手であるステークホルダー(利害関係者)によって意味付けが行われる。メッセージは言語の内容だけではない。たとえばテレビで報じられる記者会見での社長の態度、営業店での従業員の言葉遣い、店頭に並ぶ製品のデザインや色といった、視覚や聴覚に訴える非言語メッセージも含まれる。
 企業の存在自体、そしてすべての企業活動には何らかの言語または非言語のメッセージが伴い、コミュニケーションが生じる。コミュニケーションが生じれば、ステークホルダーによる何らかの意味付けが行われるのである。
 当ゼミは、こうしたコミュニケーションの特性を学び、企業における広報・コミュニケーションの統合的かつ戦略的なマネジメントのあり方を模索していく。将来広報関係の仕事をしたいと思っている人、コミュニケーション能力を高めたいと思っている人、英語が好きな人などの参加を期待する。

ゼミの到達目標
1.コミュニケーションのモデルについて説明できる。
2.異文化コミュニケーションを理解し、発想の転換を行うことができる。
3.効果的なプレゼンテーションを行うことができる。
4.対人コミュニケーションの概念を企業コミュニケーションに応用することができる。
5.コミュニケーションを経営機能としてとらえ、戦略的な広報プランを立てることができる。

ゼミの進め方
 1年次にはコミュニケーションの基礎理論を学び、「コミュニケーションとは何か」について考察する。コミュニケーション理論の入門書を用いて、ゼミ生全員および教員との間で活発な議論を行う。さらに、英語のスピーチコミュニケーション用テキストを使用し、プレゼンテーションの実践的なスキルの習得にも重点を置く。これはコミュニケーションを研究する者として、先ず自らが優れたコミュニケーターとなるための努力をする必要があるからである。
 2年次には、1年次に習得したコミュニケーションの基礎理論とスキルを基に広報・コミュニケーションの文献研究を行う。前期は日本語の文献を中心に輪読し、ゼミ生全員および教員との間で活発な議論を行う。後期は英語の文献を中心にコーポレート・コミュニケーションの専門書を輪読し、ケーススタディに取り組む。
 3・4年次には、英語の文献を含む専門書の輪読とケーススタディを続ける一方で、経営学部研究発表大会に向けたグループ研究を行う。さらに、各自の研究テーマを設定し、個別の文献サーベイを進める。各自の研究テーマにそった発表を中心に、ゼミ生全員および教員との間で活発な議論を行う。




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